レジェンドと新進気鋭と(PENTAX FA 31mm F1.8 & PENTAX D FA 50mm F1.4)

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アイキャッチ画像撮影 PENTAX K-1 , PENTAX D FA 50mm F1.4 SDM AW

寒い日が続いておりますが、久しぶりにPENTAX K-1とともに2本のレンズを持ち出して、早春の江ノ島、サムエル・コッキング苑を訪れました。
お目当てはこの時期に咲くチューリップ、ウインターチューリップです。

 

ウインターチューリップって?

通常、チューリップは3月~4月が開花時期ですが、ウインターチューリップ、あるいはアイスチューリップと呼ばれる、真冬のこの時期に開花するチューリップがあります。
関東近辺では、江ノ島島内にあるサムエル・コッキング苑、そして茨城のひたち海浜公園が有名です。ひたち海浜公園ではアイスチューリップと呼んでいます。

こういう品種があるわけではなく、球根を冷凍貯蔵することで意図的に開花時期をずらすように調整しているものです。寒いこの時期に開花するため花持ちがよく、時には一ヶ月程度咲くこともあるようです。
アイキャッチ画像は江ノ島、サムエル・コッキング苑で1/14に撮影したもので、まさに満開とも言ってよい状態でした。八重咲き品種などはそろそろ終わりを迎えたものもある、とのことなので、もうそろそろここでのウインターチューリップの時期は終わりとなるようです。
この時期に色とりどりに咲き乱れる様は、いち早い春の訪れを予感させてくれました。
意外と知られていないようでして、周りから異常気象だからこんなに早く咲いたの?との声もちらほらと聞こえていました。

2万株、とされていますが、一区画にまとめて植えられているので、たとえば立川の昭和記念公園のようなぶわーっと広大に植えられているような様をイメージするとちょっと肩すかしを食うかもしれません^^
それはゴールデンウイーク時期ぐらいまでの”本家チューリップ”のお楽しみにとっておいて、ちょっとした春めきを感じるぐらいの気持ちで訪れてみると良いと思います。今週末ぐらいはまだ咲いているのではないか?と思います。

 

PENTAX FA 31mm F1.8AL Limited &  D FA 50mm F1.4 SDM AW

ところで、この日持ち出した2本のレンズはPENTAX FA 31mmAL F1.8 Limited、そしてD FA 50mm F1.4 SDM AWです。

アイキャッチ画像撮影につかったレンズはPENTAX D FA 50mm F1.4 AW。
PENTAXの商品紹介ページによれば、

理想の画質を目指して極限まで諸収差を補正し、中心から周辺までシャープでクリアな高い描写力を追求した★(スター)レンズシリーズの規格をこの度大きく改定。
今後カメラ本体がさらなる進化を遂げることを想定し、特に解像力の大幅な向上を実現した『新世代のスターレンズ』として開発しました。

と記されておりますが、文字通り光学性能に重きをおいて開発されたまさにデジタル世代の新進気鋭のレンズです。

まだそんなに使い込めていないのですが、まず開放から極めてシャープなのは実に現代のレンズっぽい特徴です。
あとはコーティングがとても優秀なのかとにかく逆光に強く、感じの悪いゴーストが入り混むことがあまりありません。

PENTAX K-1 , PENTAX D FA 50mm F1.4 SDM AW

開放での撮影時、周辺減光はかなりありますが、私的には(むしろ好きなのでw)あまり問題ありません。補正は容易だと思います。

PENTAX K-1 , PENTAX D FA 50mm F1.4 SDM AW

玉ボケも大変きれいです。ただ、絞ると比較的早くから”角”が現れ始めますので、雰囲気重視の方は絞り要注意です。

PENTAX K-1 , PENTAX D FA 50mm F1.4 SDM AW

 

一方、そのような新進気鋭のレンズの裏で、フィルム時代に設計されたにも関わらず未だにカタログラインナップされているレンズがあるのがPENTAX。
特に、31mmF1.8,43mmF1.9,77mmF1.8の3本の”Limited”の名を冠したレンズは、光学性能を追求したDFA50mmF1.4に対して、”ヌケが良い”とか”線が細かい”といった官能的性能重視で作られている、と言われています。
一般的な焦点距離や口径・・たとえば、35mmF1.4、50mmF1.4、85mmF1.4といったところではなく、一番評価的にここが良い!というところで決めているため、31mm,43mm,77mmといった他のメーカーでは見ることができないラインナップとなっています。
この3本があるからPENTAXを選んでいる方も多く、まさしく生ける”レジェンド”でもあるLimitedレンズ、その中でも特に評価が高い31mmF1.8で撮影した画像が以下です。

PENTAX K-1 , PENTAX FA 31mm F1.8AL Limited

 

PENTAX K-1, PENTAX FA 31mm F1.8AL Limited

官能性能重視、とは言われますが、開放から十分に解像します。
どこが官能的か・・と言われると私はなんとも言えない立体感を感じますが、いかがでしょう?

重さや大きさも対象的で、大口径の広角単焦点としては非常にコンパクトに作られているFA31mmF1.8に対して、D FA50mmF1.4は標準単焦点としては破滅的に重い(笑)955gとなっていて、本当に対象的なPENTAXのレジェンドと新進気鋭。

数値的なアプローチや、等倍でのデータ比較、さまざまな絞りでの実写・・・と、おおよそレンズレビューのような評価が苦手で、それこそ”良い!”とか、”好き!”という官能表現でしか表せない相変わらず役に立たない私の機材レビューでした(笑)

RM