忘れられないカメラ:SONY Cyber-shot RX1(DSC-RX1)

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自分のカメラ歴も大体10年になろうとしています。その間、多くのカメラやレンズたちが私の前にやってきて、そして去っていきました(笑)

いま手元になくても、どれも購入するときは色々と考えたり悩んだり金策したり、そして売却するときも色々とこれで撮ったあれこれがあったなぁ・・などと思い返しながらおムコに出しているので、どのカメラもそれなりに良く覚えています。

が、その中で一際輝いている機種が一つあります。いや、もう持ってないんですけどねwww
それは、SONYが放った一際異彩を放つ機種、135フルフレームサイズのイメージセンサーを持ちながら、レンズ固定式のコンパクトデジタルであるCyber-shot RX1です。

レンズ一体形だからこそ実現できる、かつてない次元の描写力
https://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-RX1/

2014年に中古で購入して、2017年まで使っておりました。
この間に撮影された写真を見返していて、ちょっとアンダー目に撮られた中から”おっ?”と思うものをピックアップして、そのEXIF情報みるとかなりの高確率でRX1で撮影されたものなんです。

SONY Cyber-shot RX1

アンダー露出での発色、周辺減光の具合、そしてレンズの解像力、ボケる感じ・・。好きだったなぁー。

SONY Cyber-shot RX1

 

明暗差の強い場面にもめっぽう強かったし

SONY Cyber-shot RX1

 

夜景なんかをちょっとプラっと撮ったときも、

SONY Cyber-shot RX1

なんだか突然、近未来的な画をガツンと出してきたり、とにかく驚かされることが多かったカメラだったように思います。

 

コンパクト、という銘打ちではありますが、RX1筐体中央部にはその価格の半分を占める、ともいわれるレンズ、Carl Zeiss Sonnar T* 35mm F2が存在感たっぷりに鎮座しています。
RX1はその後高画素タイプのRX1R、そしてRXシリーズの現行最新機種でもあるRX1RIIと進展しましたが、レンズはRX1発売当初のスペックのまま引き継がれ続けています。RX1当初から、スペックを変えていく必要がないほど高い光学性能だったんでしょうね。

RX1の発売は2013年だったはずなので、すでに6年近くが経過するいまでも、新品購入すると16万~18万ぐらいでの販売となっています。

中古であればそれなりに価格も下がりますが、それでもマップカメラの良品扱い品だと10万近いプライスがつけられていて、その価値が今でも十分に高いことを示しています。

いまでこそ当たり前となり、マストな機能ともなりつつあるボディ内手ぶれ補正もありません。
しかもレンズシャッターなので幕速も絞り開放時で最速1/2000、f5.6まで絞って1/4000と、フォーカルプレーンシャッターや、近年躍進のミラーレスが搭載する電子シャッターの足下にも及びません。
レンズが明るいので、そんなに明るくない日中でもすぐにシャッター速度の上限に達するので、ND16フィルターをいつも持ち歩いていました。
そして135フルフレームサイズセンサーとはいえ、現行機種と比較したら高感度性能も月とスッポンです。

統合的な性能で現代のカメラと比較して見れば、だいたい2周遅れくらいになっている感覚ではあります。
しかしながら、私にとってRX1はそれだけでは図れない何かだったのだ、と思います。

SONY Cyber-shot RX1

ああ、何で手放し手放しちゃったのかな・・といって、いまここでまた10万近く払って手にするか、といえば、それもまた微妙(笑)

皆さんも、きっとそんな忘れられないカメラ、もしくはレンズがあるのではないでしょうか?

SONY Cyber-shot RX1
RM