フィルムカメラ関連でいつも話題になる事のひとつとして空港のX線検査があります。大事な旅行先の写真になんだか変な色や意図しない模様が出ていたら残念ですよね。先日、空港職員に聞いたら「ISO1600まで100回X線検査しても大丈夫です!」と断言されましたがWEB検索すると、空港検査によるX線カブリ写真が見つかります。ところでX線カブリってどんなものなの?と思って調べてみました。
空港の手荷物検査装置・X線検査 X線被りで感光が起こる現象・模様【フィルムカメラ】
ISO1600で100回X線検査しても大丈夫って簡単に言われたものの、よく考えたらISO3200で影響するとしたら2回通したらISO1600影響していることになりますね。4回通してISO800で影響して、8回通してISO400に影響、16回通してISO200に影響、32回でISO100に影響するじゃないか・・。
写真フィルムのX線検査による影響は調べたら結構深い(興味深い)です。写真を知らない人に保証されることもなくそんな適当なこと言われてもなあとちょっと落胆しました。X線検査で影響がない(と判断できる)場合が多いようですが、確実に言えるのはX線検査の影響はゼロではありません。
空港のX線検査関連は連続記事で書いていきます。今回はX線カブリってどんな現象なのか? ツイッターで探してみました。
空港検査の種類
航空機を利用する場合、荷物は必ずX線検査があります。
- 手荷物検査装置:利用者の前で検査される手荷物
- 預け入れ荷物検査装置:スーツケースなど自分で機内に持ち込まない荷物
X線被りで感光する現象・模様
間違って裏蓋を開けてしまった時のように変色したり感光して真っ白になる(フィルムは真っ黒)になる現象に似ているのですが、X線被りは部分的で連続するか、全体的に変色する2パターンです。
- フィルムにスジ・うねった波状ものが発生する(連続する場合あり)
- フィルムに波状の帯が発生する(連続する場合あり)
- フィルム全体が変色もしくは黒っぽくなる
では、空港のX線検査でどんな状態になるのかを見てみましょう。
X線カブリ事例【1】2019年2月8日
- 白い線が映り込む
- シミみたいなものが発生
- 32枚中24枚が影響?
フィルムX線通しちゃったからやっぱ白い線みたいのが写り込んでるしなんかシミみたいなのも…32枚中現像できたの24枚でまともなの4枚しかない…。でもまぁいいか…。横着せずにフィルムは目視で通してもらわないとだな😢 pic.twitter.com/2c3EID13Ug
— Nadia. (@nadiagogomix) 2019年2月8日
X線カブリ事例【2】2018年9月7日
- Hasselblad(ハッセルブラッド)
- カラーブローニーフィルム
- 運良く絵柄部分には影響なかった
Hasselbladで撮ったブローニーフィルムは空港の手荷物検査のX線で感光しちゃってた。しかし肝心なところはしっかり残ってるという奇跡。 pic.twitter.com/FPEWumzQQb
— 6151 (@besidecoffee) 2018年9月6日
X線カブリ事例【3】2019年2月18日
- 成田-ホノルルは影響なかった
- セントレア-石垣島-那覇は波状被り2・3枚
- 連続する縦筋
- セントレアは問答無用でX線検査
【渡航先】石垣島・沖縄本島
【利用空港】セントレア・石垣島・那覇
【検査回数】3回
【持参したフィルム】業務用400×6
【事前準備・対策】特になし、手荷物
【検査員の反応】セントレアでのみ問答無用でX線を通される。他はハンドで確認してくれた
【現像した結果】1本のみ波状が2.3枚見られた pic.twitter.com/icmyPRTZQX— Chihane (@chihane_blue) 2019年2月18日
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