コンパクトデジタルカメラによる、ファンタジックなマクロ撮影

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コンパクトデジタルカメラ、といえば、先日リコーからGR3が発売となりましたね。
kalipeでもライターのお一人、シンキロさんイチオシの機種としてフューチャーされておりまして、おかげさまでPVが順調に伸びました(笑)

GR3については、kalipeのこちらの記事をぜひご覧ください!
リコーGR3 新機能・省かれた機能
リコーGR3 価格コムより安い(!?)公式オンラインストア3年保証付き!!

スナップシューター向けとして抜群の存在感を放つGR3ですが、機能がてんこ盛りになった分だけ、コンパクトデジタルカメラとしてはお値段もちょっと高めかな??という感じはします^^;

GR3の優れている点、またGR2より大きく進化した機能の中に、”マクロモードでレンズ先6cmまでのAF撮影が可能”という近接性能の高さがあると思います。
本格的な一眼カメラ、またマクロレンズを持たなくても、コンパクトな筐体のカメラ一つで大きなボケを生かした幻想的なマクロが撮れる、という点に魅力を感じる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
GR3はセンサーもAPS-Cサイズで、搭載レンズも開放F値がF2.8と明るいですので、一般的なコンパクトデジタル機の中では本格的なマクロ撮影が可能な一台ではないか、と思います。

一方で、マクロ機能に特化するのであれば、GR3よりも安価でセンサーサイズが小さい1インチセンサー機、そして2016年11月発売、と一周遅れ機種でありながら、もっと幻想的なマクロ撮影を可能にする機種があります。
Panasonicから発売されている LUMIX LX9です。

 

大口径(開放F値F1.4!)レンズを搭載

LX9の特徴として、コンパクトデジタル機の中では現行機種を含めても未だ最も明るいF1.4のレンズを搭載していることがあげられます。この筐体のどこに入ってるの??と首をかしげたくなる(笑)9群11枚構成。
そして非球面レンズ1枚、非球面EDレンズ2枚、超高屈折率UHRレンズ1枚、と非球面と特殊硝材レンズのオンパレード。LEICA銘、LEICA DC VARIO-SUMMILUXを与えられたこのレンズは135フルフレーム換算で24-72mmに相当します。ワイド端でF1.4,テレ端でF2.8となります。

 

1インチ型の大型センサー搭載

GR3のAPS-Cセンサーには及びませんが、コンパクト機としては大型の1インチ型センサー(13.2×8.8mm、面積:116.16mm2)を搭載しています。開放F値F1.4のレンズと相まって、大きなボケを実現することができます。

 

最短撮影距離3cm + 裏技ズームマクロ

1インチ型センサー搭載機としては破格とも言える、最短撮影距離3cmです。寄れる=被写体を大きく写せます。
同じ1インチセンサー型、開放F値が2.0を切る他メーカーの同型機ですと、例えばキヤノンのPowerShot G5Xが近いですが、G5Xは5cmです。大体、このクラスの機種は5cmで、もう少し小型のセンサーである1/1.7型のカメラなどでは3cmのものもありますが、LX9は飛び抜けて寄れる機種です。
また、最短撮影距離はワイド端での表記であり、ここからズームしてテレ側に向かうほど寄れなくなっていきます。そして、開放F値もテレ端に向かうにつれて暗く、被写界深度も深くなっていきます。が、LX9は一つ裏技をもっていて、”ズームマクロ”と呼ばれるデジタルズームを併用するマクロ撮影モードがあります。
これは、光学的にはワイド端のままとしながら、映像処理によるデジタルズーム処理を行って擬似的にワイド端相当の画角にしてしまう機能で、これによって等倍サイズを超える撮影が可能になります。また、光学的にはワイド端なので開放F値もF1.4のままとなります。

通常のマクロ撮影だとこんな感じ

なのですが、同じ撮影位置からズームマクロを使うと・・・


どーん。ガラスの上に乗っているホコリまでありありと拡大されてしまいます(笑)

デジタル処理(補完)なので、厳密にみれば画質は下がっているのでしょうが、そもそもマクロ撮影なんて撮影範囲の多く部分が”ボケ”ているので、気にならないことがほとんどです。

 

これらの機能を生かして、自宅のチューリップを使って撮影したコンデジマクロ写真をいくつか載せます。絞りはすべて開放(F1.4)です。

※最短距離、デジタルズーム併用

 


※最短距離、ワイド端での撮影

 


※最短距離、デジタルズーム併用

 

どうでしょう??

一眼+マクロレンズで撮ったマクロ撮影写真と比較しても、(そんなに)差を感じる事のない撮影ができるのではないかと思います。

 

その他機能も充実

Panasonicのカメラらしく、コンパクト機でありながらもちろん4K30p動画も撮影できますし、4Kフォト(動画をベースとした秒間30コマ撮影からの切り出し)を初めとする数々の機能を備えています。本記事内では割愛しますが、上位シリーズであるGF,Gシリーズとソフトウェア機能面ではほとんど見劣りがありません。

 

お値段も比較的お安い

そして、2016年発売機種ということもあって、お値段も比較的落ち着いております。

価格コム最安値ですと、64,800円のようです。(2019年3月28日現在) amazonと大体同じ価格帯ですね。
mapカメラの中古市場ですと、5万円台の個体もあります。

 

様々な傑出した機能を持ちながら、ほとんど話題になることもなかった?悲運の機種LX9ですが(というかPanasonicの機体は大体そんな感じか・・・)発売から2年半近くが経過した現在でも、他社含めた高級コンパクトデジタル機分野の現行機種でも追いつけないスペックをいくつか持っている存在となっています。GR3もまたそのような存在と言えるカメラだと思いますが、カメラが売れないと言われる今においても、このような高付加価値を持つ機種は今後も根強く生き残っていくのではないか、と思います。

また、寄りに強いカメラを使うと身の回りの日常も非日常にできるような楽しさがあり、LX9のように日常的に持ち歩ける機体でそれができるということは、もしかすると写真との接し方が変化したり、もっと大きなことを言うと日々の暮らしにも楽しさがプラスされるかもしれません。

 

RM