Spyder(スパイダー)5 PROでモニターキャリブレーション

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「ざっくりでいいから簡単・安価にモニターの色環境を整えたい!」 「EIZO(ナナオ)カラーマネジメントモニターのように本格的でなくていい!」 ・・・制作アトリエのサブPC環境でざっくりカラーマッチングするためにdatacolor(データカラー)社のSpyder(スパイダー)5 PROを使ってみました!

 

スパイダー5 PRO キャリブレーションキット

メインPCはプロっぽく、EIZO カラーエッジAdobeRGB対応モニターでカラーマッチングしていますが、エントリーモデルのEIZO CSシリーズで環境を整えようとしてもお値段:80,000~200,000円はかかるでしょうか。そこまで予算を掛けられないサブ環境でSpyder5 PROを使ってみました。

以前ノートPC用にSpyder3を使っていたことがあります。(かつてVAIO ZシリーズのオーナーメイドでAdobeRGBモニターが選択できたのです。) Spyder3のセンサーはEIZOのセンサーと外観が同じ(色が違うくらい)で驚いた事がありましたが、今回購入したSpyder5 PROのセンサーは専用設計のようです。Spyder3になかったフィルターキャップが組まれているなど形状自体の改良が見られました。

Spyder5PROはコンパクトなパッケージ

 

スパイダー5 PRO キット内容

Spyder3はCD付きのパッケージでしたが、Spyder5 PROはダウンロード形式のソフト・説明書。箱内の内容はセンサー本体だけと言ってもいいシンプルな構成です。

  • 左上:Spyder5 PROセンサー(USB接続)
  • 左下:サンクスカード(ほぼ無意味)
  • 右下:ダウンロード・サポートURLの指示書
パッケージは、ほぼSpyder5PRO本体のみ

 

スパイダー5 PRO ソフトウエア

Spyder5 PROのソフトウエアはOS毎(ウインドウズ・Mac)に用意されています。

>> Spyder5 PRO ソフトウエア(日本語)

spyder5 EXPRESS は在庫限り?

 

スパイダー5 PRO モニター設定

Spyder5 PROソフトをDLしたらアクティベーションを行います。アクティベーションは英数字の羅列を入力するだけなのですぐに完了します。

続いてSpyder5 PROソフトが立ち上がりキャリブレーション作業を進めていきますが、手順や確認事項は順次表示されていくので説明書を読むことなく設定をすすめることが出来ます。日本語対応ですので、はじめてでも迷うことはないでしょう。ほんとに簡単!

  • 手順確認(手動:読んで確認・チェックを入れる)
  • 環境光の測定(自動:10秒くらい)
  • モニター設定(自動:ポチして放置:数分間の各色表示・読み取り)
キャリブレーション手順が表示される(センサーはまだいらない・・)

 

モニターだけでなく、環境光も測定する

 

モニターはAUTO設定をしない。
モニター側でを明るさ調整しているところ。

 

カラーキャリブレーション完了!

 

 

カラーキャリブレーション前後

最後にカラーキャリブレーション前後の比較確認でき、キャリブレーション前はB:ブルー/G:グリーンに偏っていたのが分かります。

あとSpyder3になかった機能としてモニターの色域範囲まで確認できました。(モニターの色域性能:sRGB・AdobeRGBで何%対応しているのか。)

サブ作業PCという理由で、1. フルHD(1920x1080px)2. IPS 非光沢 を条件に安いものを探して23.8インチ DELLモニターにしましたが、AdobeRGB色域は75%でした。笑 新しくモニターを探している方はご参考までに。

左:キャリブレーション前・右:キャリブレーション後
左:キャリブレーション前・右:キャリブレーション後

 

カラーキャリブレーション前
カラーキャリブレーション後

 

キャリブレーション:ハードウエア or ソフトウエア

キャリブレーションは2種類あり、モニターそのもので行うハードウエアキャリブレーションは階調減調などなく、精度の高い安定したキャリブレーションができます。また、一昔前はPCパワーがなかったのでPC稼働・占有率を少しでも減らしたいため(PCを処理を必要としない)にハードウエアキャリブレーションが断然いいというのが謳い文句でした。もちろん今でもハードウエアキャリブレーションがいいのは変わりありませんが、それらを理解していればどのモニターでもキャリブレーションできるソフトウエアキャリブレーションは作業的・価格的に手軽で魅力的です。ちなみに、Spyder5 PROはノートPCのモニターにも対応してることは有利なポイントと言えます。

デジタル一眼を買って、三脚を買って、カメラバックを買って、、と出費が続きますので最低限の色合わせをしたいという場合は20,000~30,000円ではじめられるソフトウエアキャリブレーションからはじめていいのかもしれません。実際、AdobeRGBの色域対応・キャリブレーションセンサー付きのモニターは厚みがあって(モニターを支えるスタンドも巨大)デスクスペースをかなり専有するデメリットもあります。最初から全部揃えていって比較対象がないままその良さを知ることもないですし、Spyder5 PROのようのソフトウエアキャリブレーションから徐々にPC作業レタッチ環境を整えてをいってはいかがでしょうか。

 

Spyder(スパイダー)5 PRO

Spyder5 PROは並行輸入品が出回っていますが、並行輸入品は国内保証がありません。価格差はわずか千円程度なのでDatacolor社の国内正規品をえらぶといいでしょう。

スパイダー5 PROの特徴

  • インテリジェントルームライトセンサーが継続的に室内の明るさを測定
  • Spyder Proofでキャリブレーション前後の画像をチェックできる
  • 色、輝度、コントラスト、トーンレスポンスを比較できる
  • 業界で唯一特許取得した7つの光学検知器
  • PhotoShop CCとLightroom CCの3ヶ月フリーライセンスが付属


Spyder5 PRO

YM